今日は絵本の紹介です。
「14ひきのぴくにっく」 いわむらかずお
おとうさん おかあさん
おじいさん おばあさん
そしてきょうだい10ぴき
ぼくらはみんなで
14ひきかぞく
という書き出しからはじまるこのシリーズ、子供がというより大人が好き。
絵がとても綺麗で繊細。
なんたってねずみ目線で描かれているので植物や昆虫が大きい。
そして何より文字が少なくて本自体が軽い。(寝る前に寝転がって読むには最重要!ではないかと…)
文章もリズミカルで耳に残ります。
お話はもちろん、絵も楽しめる本です。
ほら みて! くんちゃん、すみれのはなみつけた。
やまぶき、ちごゆり、ふでりんどう。もりははなざかり。
30年以上前からある本なので、懐かしく思う人もいるかもしれません。
私も子供の頃に読んでもらって、大好きでした。
ということを、自分の子供に読むために本を手に取って、ふっと思い出すから不思議です。
それまで何十年って、忘れていたのに。
そしてその絵を見て思い出すと、読んでもらったシチュエーション
暖かい布団の中で弟と並んでお父さんが真ん中に寝て読んでもらったなとか
そういえば子供の頃、寝るのがなんだか怖かったなとか
断片的ではあるけれど、小さな出来事やその時の感情をポツポツと思い出します。
今こうして子供に本を読んでいる時間ももしかしたら、この先何十年後にふと思い出してくれることがあるのかもしれないな〜と思うと、なんとも言えない気持ちになります。
そしてこの本の愛らしさはねずみの兄弟たちの名前。
1ばんめは いっくん。
2ばんめは にっくん。
3ばんめは さっちゃん。
。。。
。。。
9ばんめのくんちゃんと10ばんめのとっくんの可愛いこと!
顔で判別するのは難しいですが、着ている服がみんな違って表紙にそれぞれの名前が書いてあるので、
お話を読みながらこの子は誰だっけ?と探すのもまた楽しみです。
このお話を読むと
大家族いいな〜
とか
自然の中で暮らすのいいな〜
とか思います。
そしてねずみ一家のお家の中の間取りまで見てしまう。(今、家欲しいから。笑)
ねずみサイズだったら家建てられるな〜とか、
みんな一緒の寝室も悪くないな〜とか、
こういうテーブルと椅子もいいな〜とか、
思ってます。
えぇ、ねずみのお家ですけどね。
このシリーズ、通常サイズの絵本と小さいバーションがあります。
小さいサイズは絵の繊細さが際立ちます。
絵を楽しむにはもちろん、通常サイズの方がオススメですが、旅行でどこかに持って行ったりするには小さいサイズがオススメです。
子供のリュックにもサッと入るので。