何これ泣けるんだけど… 「おまえうまそうだな」 「あなたをずっとずっとあいしてる」

「おまえうまそうだな」

むかしむかしおおむかし。あるはれたひのこと。

やまがドドド…とふんかして、じしんがグラグラグラ……そのとき

アンキロサウルスのあかちゃんがうれました。でも

こんなにひろーいところにひとりぼっち−。

 

「あなたをずっとずっとあいしてる」

こころやさしいマイアサウラのおかあさんは、あるひたまごをひとつひろいました。

じぶんのたまごといっしょにたいせつにそだてていると、うまれてきたのは…。

 

 

 

表紙の絵を見ただけでは、こんなに泣ける本だなんて想像つきませんでした。だってほら、恐竜の絵だし…。

題名もほら、食うか食われるかみたいな、弱肉強食の恐竜のお話っぽいし。

どころがどっこい、なんかもう、ホロホロ泣けます。

それは自分が、子を持つ親になったからなのか、毎日にほとほと疲れてただ涙したいだけなのか、ただ歳をとって涙もろくなったのか…

どれも当てあまりそうですが…。

子の素直な気持ち、小さくて弱いものを守ろうとする気持ち、我が子を思う親の気持ち…

そして最後にはそれぞれがいるべき場所に戻る。

恐竜好きな男の子が表紙の絵に惹かれて手に取りそうな本、でもそこには愛情がしっかりと描かれています。

愛情って、決して特別な場所にあるものではなく、こんなにも身近で誰しも感じることができるものなんだと、改めて感じました。

そしてこの本に限ったことではないですが、読む時期(年齢)によって、感じ方って大きく変わるんだろうなとも思います。

例えばこの本、最初に手に取るきっかけは恐竜の絵に魅せられて、かもしれません。ですがその後、何年かに渡って読み続けたり、または最初にお父さんお母さんに読んでもらってから数年後、忘れた頃に再度今度は自分で読んで見た時に、感じ方や物語の受け取り方、感情移入する登場人物にも違いが出てくるんだろうな、と思うのです。

できれば子供達に沢山の本に触れ合うきっかけができればいいなあと思います。

そして数ある本の中から自分で選ぶことを楽しんでもらえたらいいなあと思います。

本は読めば終わり、かもしれません。ですが、そこから感じること、考えることは無限です。

たくさんの子供達の手に、本が届きますように。

 

 

 

 

 

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